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 こだわっている・大事にしている所

日本画の絵具というのは大変美しいものです。

時間によって刻々と表情を変える光
それにともなって彩色もその表情を変えていきます。

たとえば、ある時間帯では夕暮れに花が浮き立って
見えるように絵具自体が発光しているかのような
一種神秘的な表情を見せることもあります。

わが国では1000年以上の昔から”普通”に
使われてきました。

しかし現代では技術の進歩研究により
より手軽で安価・美しい彩色材料が開発されており
なかなか”普通”に目にする事は少ないかも知れません。

日本画の絵具が高価であるという事よりも
”技術的に手間がかかる”という事のほうが
その大きな理由かも知れません。

不思議なもので高価な絵具を使えば
美しい発色をするかと言えば「そうでもない」
のがこの絵具です。

下地の処理、下塗り、筆運びなど
基礎の事柄を一つづつ丁寧にやっていかないと
なかなか美しい発色をしないと私は考えます。

そんな昔からの材料・技法で彩色をいたします。


作家としての造形の探究はもちろん
職人としての素材の理解も深め

作家として職人として、その二つの立場で
寺社荘厳に取り組んで行きたいと考えています。


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