道元禅師は正治2年(1200年)京都に生まれました。
三歳で父を、八歳で母を亡くした禅師は世の無常を強く感じ
十四歳の春に天台座主公円僧正について剃髪得度
出家の念願を果たしました。
貞応2年(1223年)明全和尚とともに宋に渡った道元禅師は
到着早々、阿育王山の典座(寺の台所の責任者)と出会います。
正師を求め諸山をたずねた道元禅師は、ついに天童山にて如浄禅師とめぐり合います。
如浄禅師の説法は「猛虎が蹲るようであり、獅子が吼えるようでもある」
とも喩えられる厳しいものであったそうです。